二十日鼠と人間～昼の部～

今日はグローブ座で健ちゃんの舞台を観て来たよ～

ネタバレ含みますぅ



　今回、全然チケット取って無くって、どうしようかと思ってたんだけど、HP見たら当日券があるらしい。しかし、Ifor式の前日のお昼から電話して、予約番号が貰えたら当日開演１時間前に集合と言う、通常ならほぼ無理なやつ・・・
　しかし、今回丁度金曜日に休暇を取ってたんで、だめもとで電話したら何とか繋がったの。予約番号は20番台前半・・・どの辺なんだろう？
　さて、集合時間より少し前にグローブ座に到着して、整理番号と身分証明書を見せて、販売開始まで列を作って待機してたよ。ざっと見た感じ30人はいた気がする。
　まずは15人くらいは順調にチケット引き換えて、中に入っていくの。しかし、席の確認中とやらで一度止められてしばらく待ったの。ここで席が無いのかと焦ったけど、電話でも今までもそんな事言われなかったんで、ドキドキしながら待ってたよ。更に何回か中断しながらも、自分の番。２人前くらいの人は座席を２つ位提示されて、選んでた様に見えたけど違うかな？１階の真ん中辺だった気がする。でも、自分の時はここですって示されたのが、見切れ席ですと断られた上でC列一番端っこ。
　中に入るとA列が無いので、実質２列目～ひえ～～～近い。ちなみに３階席を覚悟してたので、双眼鏡持って行ってたんだけど、何でも今回は双眼鏡の登録がいるらしい。一応登録したけど、使わないねぇ
　見切れって言われて席に付いてみて見回してみると、確かに通常より張り出してセットを作ってるせいか、２階３階の一番サイドの席には幕をかけてたね。ただ、思い出す限り、端っこで芝居するなんて無かったから、あんまり関係ないなと思ったの。
　下手にはギター奏者の人が２人居て、生演奏なのね。とても贅沢

　お話は開拓時代くらいかな？スタインベックの原作をお芝居にしたもので、内容はかなりDeep.

　ジョージ（健ちゃん）はレニーと一緒に農場で雇われ人夫をしているんだけど、レニーは恐らく１人では生活できないくらいのうすのろ。レニーが起こす問題のせいで、ジョージはいつも尻拭いをしていて更には事が大きくなるとそこから一緒に逃げ出す生活をしているの。そして、冒頭もどっかの農場を逃げ出してきたところから始まるの。レニーに悪態をつくジョージだけど、レニーにはその理由が良く分かってないみたい。
　健ちゃん相当イライラしたキャラクターらしく、かなりのセリフの量をまくし立てるように話してる。その中の理解できる単語だけを拾って会話するレニーとほとんど会話が成立してないんだよね・・・でも、常に一緒にいる２人。結構その辺の詳細が語られないんで謎ではあるけれども、実際にはジョージがレニーを必要としているように感じたよ。
　結局新しく雇われた農場でもレニーが問題を起こして（人を殺しちゃうんだよね）逃げ出す事に。ただ、今回はジョージが農場の人達とレニーを探しに行ってる途中で、レニーを撃っちゃうの。
　その時の健ちゃんの表情が秀逸なんだけど、その前で撃たれる事なんて想像もしてないレニーの安心した様子の対比が凄くて、見ていて心にずしんと来たよ。レニーの悪意の全く無い挙動と、でも普通の社会では許されない行動の結果と、それが分かっているだけに撃たなければならなかったジョージの心情はとても複雑で適切な言葉が思い当たらないもの。
　ほとんどの労働者がかなえる事の出来ない夢（人に使われるんじゃなくて、小さな自分の農場を手に入れる）をレニーに話す事で自分を鼓舞してたのかなぁ？
　そして、今回はその夢があと１歩って言うところまで一気に進んだにも係らず、レニーの起こした面倒事でそれが泡と消えてしまったことで、失望が今まで以上に大きくなってジョージの限界を超えてしまったのかなって思うととても切ない幕切れでした。
　カーテンコールは３回もあって、最後はジョージとレニー２人で出てくるんだけど、はける時レニーがジョージをお姫様抱っこして行くんで、ほっこりしちゃった。あと、姜さんが出てるんだよね～ヴィクトールパパぶり？こちらは労働者のリーダーって役でスマートな紳士でした

とても、素敵な舞台だったなぁ

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