舞台『野球』 飛行機雲のホームラン～Homerun of Contrail

今日はサンシャイン劇場〜

ネタバレ含みますぅ

この舞台先月末から公演はやっていたんだけど、この回から凌くんが出演するんだよ～
今日のお席は中列通路よりちょっと後ろのやや下手側。サンシャインは傾斜もあるんで見易いね～

少し早めに席に着くと、会場には時々鳥の声が流れてる。ひばりかな？野外な雰囲気。
びっくりしたのは、自分の席と通路を挟んですぐナナメ前に座ったのがなんと桑田真澄さん！
え？何でだっけ？って丁度持ってたパンフを見ると野球の監修なんだね～その他にも結構関係者っぽい人が通路歩いてたりするの。今日って何かそういう日？

そして監修が着いただけあって、野球シーンは中々の見ごたえ。狭い舞台でどうグランドを表現するのかと思ったら、まるでＴＶで野球観戦してるみたいに野手が袖に向かって左右からボールを投げてたり、投手と打者との向きがシーンによってぐるぐると変わるの。人によっては、１打席３～４球の間にぐるっと一周向きを変えてたよ。
要所要所の良いタイミングで、本当にボールが飛んでくるしね。１試合見飽きる事無く見れるという不思議な舞台だったの。

今回のお話は第二次世界大戦末期の日本。場所はあきらかにはされていないけど、背景からすると九州かな？甲子園を目指す高校生達が紅白戦している最中。ちゃんと１回から９回まで順を追って進んでいくの。
戦時中だから、軍人が出てきて、徐々に彼らの置かれている状況があきらかになっていくんだけど、一人一人がいろんな事情を抱えてるの。

天才的な投手の唐澤率いる伏ヶ丘とそこそこ普通（？）の実力の金沢商業。金沢の投手穂積は幼馴染らしい。凌くんは何の役かと思ったら、金沢の捕手。途中から参加のダブルキャストだからそんなに出ないのかと思ったら、ほとんど出ずっぱりだし、割と喋る。

唐澤の剛速球に一方的な試合かと思われるんだけど、途中から調子を崩してきてシーソーゲームになってきた。最初はただ野球の試合を追ってるだけかと思われたんだけど、次第に打席に入るたび、一人一人の抱えてる問題や思いが表れてきて、打席の緊張感と共に自分がはまっていく事が分かるね～
戦時中の重い雰囲気もあって、仲間との一体感にほっとするんだけど、やっぱり重いねぇ・・・

嬉しいのが結構客席通路も使っていて、凌くんやらしんたやらが目の前で芝居してたり、野手が守備に着く時に、センターが中列通路で守ってたり（そのすぐ後ろに桑田さんいるよ～～）

途中で赤紙が来たり、兵役に志願したりと彼らなりにこの試合の前にあったことを織り交ぜながら進んでいくんだけど、何となくぼんやりみんな兵隊になって戦争に行くんだな・・・と思っていると、最後近くなって分かるのが、みんな神風特攻隊員に志願したって事。しかも、訓練も終わり特攻する前に最後に好きなことができると言われて、最後にみんなで野球をしたいって思ってること。でも、敵性スポーツの野球をやるには色んなハードルがあるのを周りの大人達がせめてっていう気持ちで働きかけていくの。

この試合が終わったら、順番に特攻するんだよね。でも、本人達はいたって真剣に野球やってる・・・・・・
誰かが、９回になったとき「ずっと延長で終わらなければ良い」って言うんだけど、でも自分の大切な人たちを守るためにこの試合を終わらせて飛ぶって。良いとか悪いとかじゃなくて、とても純粋な彼らの姿が凄く哀しかった。

最後にしんたがバットを操縦桿に見立てて、多分零戦に乗ってる時に試合を思い出しているみたいになってて、切なかったなぁ

カーテンコールではしんたが桑田さんとテーマ曲の笹川さんの名前を出してたけど、どちらも客席に観に来てたのね。

それから、今日は凌くんと安西慎太郎くんのアフタートーク。司会はもちろん村田さん。しんたが「凌くんと２人でアフタートーク」って言うもんだから、出てきにくかったみたい。

グッズのＴシャツにしんたが長ズボン。村田さんと凌くんが半ズボンで、椅子もなく直に座ってたよ。
八百屋舞台（客席に向かってナナメに高さを出した舞台）だと椅子置けないんだって。そんな話で客席くすくす。
何で笑ったの？って聞かれて、凌くんが「俺が半ズボンだから？」ってでも村田さんも半ズボンだから、「俺が長ズボンだからか？」ってしんたくんが笑いを取ってたよ。

戦時中の話なのに、ここまですっきり作れる西田さんは凄いなって思ったよ。



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